G-Wolvesは、ゲーミングマウス市場において「軽量化のパイオニア」であり、同時に「マニア向けの尖ったスペック」を追求し続ける独創的なメーカーです。
そんなG-Wolvesから発売された新作マウスが今回紹介するLYCANです。
フィンガーチップマウス(つまみ持ち専用マウス)でもなく、小型マウスでもない標準サイズのマウスで29g、しかも指が触れる部分に肉抜き穴なしというぶっとんだスペックのマウスです。
スペック
| 項目 | 詳細 |
| 価格 | 22,800円(日本代理店 Rabbit0にて) |
| 重量 | 28.8g(実測29.3g) |
| サイズ | 全長:119mm 幅:63mm 高さ:37mm |
| センサー | Pixart PMW-3950 |
| ポーリングレート | 最大8,000Hz |
| メインスイッチ | Huano SPDTスイッチ |
| バッテリー容量 | 200mAh |
| カラーバリエーション | 4色(白×緑、グレー×水色、ピンク、黒) |
外観・形状
表面はコーティングがされているのかされていないのかわかりにくいですが、恐らくされていないでしょう。サラッとした触り心地です。
個人的にはあまりに気になりませんが、乾燥肌の方は滑りやすいかもです。
形状はNinjutso Sora V2やScyrox V8とほぼ同形状。特にSoraはファンが多いはずですし、Soraの形状が好きな人は買っても違和感なく移行できるんじゃないかと思います。

裏面
このマウスの一番目を引くポイント。
あまりにも潔く、気合の入った軽量化が施されています。
ゲーミングマウスにあまり詳しくない人に前情報なしで手渡したら「なにこれ、壊れてるやん」と言われそうです。

前方寄りのセンサーと、その横には布マウスパッド使用時の沈み込みを一定化するためにとってつけたような1点のソール。もはやちょっと面白い。
さらにその横には電源のON/OFFスイッチが存在します。
一般的な穴あきマウスは清掃時は分解が必要ですが、このマウスは裏面からエアダスターで一撃です。

ここで唯一気になったのはバッテリー固定用の両面テープ。粘着部がしっかり生きてるので恐らく今後ここでホコリや猫の毛を吸着していくことになりそうです。
ボタン類
メインスイッチはプリトラベル(押し始めてからクリック判定されるまで=遊び)が深め。
ポストトラベル(クリックされた点からさらに底まで)も深いです。
なので底まで押し込んだ時、戻してクリック状態が解除されるまでがゆったりした印象。
ポジティブに言えば誤クリックと誤解除の心配は減りますね。
個人的にはもっと遊びを減らして歯切れのいいクリック感が好きです。
公式サイトには「ボタンを低く設計してるのでレスポンスがいい」的な説明がありましたが、正直なところそれほど感じませんでした。
機械的なレスポンスは上述の通り優れているようには感じませんが、電子的なレスポンスはかなりいいようです。(残念ながら計測する設備を持っていないの検証できませんが)
サイドボタン
サイドボタンは位置がちょっとイマイチ。
マウスが薄いのに加えて下の方にあるせいで、親指を置きたい位置に被ります。
サイドボタンに触れないように親指を置くと今度はマウスパッドに親指が触れます。
これがエイムにおいてノイズになるのでもう少しだけサイドボタンの位置を上にしてくれたらな と感じました。

クリックされるまではかなり深めに設定されているようです。
特に手前側は遊びが大きく、深めに押し込むまでクリックされません。
深めに設定されていること自体は意図があって設計されているようなのでいいのですが、奥側と手前側で差がある点もマイナスポイント。
個人的な好みは、サイドボタンにはブリンクなどの瞬時に判断して発動したいスキルなどを割り振っているのでここはレスポンスがいい方がよかったなぁと思います。
ホイール
ホイール自体の径は小さめで飛び出し具合も控えめ。
ホイールの回し心地は軽めですがノッチ感はちゃんとあります。音は小さいです。
ホイールクリックは若干重めかな?
左右のガタもほとんどなく、ビルドクオリティの高さを感じます。
ソフトウェア
各種設定はWEBドライバから可能です。

実際に使ってみて
やはり軽さは正義。
40g台のマウスですら感じてましたが、29gのこのマウスを経験した後に50g後半~60gのマウスなんて持とうもんなら筋トレでもしてるような負荷を感じます。
「箸より重いもの持てない」 なんて言葉がありますが、このマウスより重い箸なんて持ってられねえです(?)
これは持論ですが、マウスは軽ければ軽いほどいいと思っています。
重ければ重いほどフリック時など動き出しの負荷がかかりますし、止めるときにも慣性がより強くかかるはずだからです。
極端な例ですが、空っぽのトラックと荷物満載のトラック、どっちが加速よくてどっちが制動距離が短いか みたいな話です。(繰り返しますがあくまで持論です)
こんなに軽いにもかかわらず、歪み、軋みもなし。
メインスイッチ部が低いこと、センサーが前寄りにあることなどの要素が絡み合い、マウスパッドを指でなぞるような、直感的なエイムができます。
自分はかぶせ持ちですが、つかみ持ちでセンサーの横に親指が置くか、親指と人差し指の間あたりにセンサーを置くような位置で持つのが良さそうです。
軽さと相まって、ダイレクトな操作感で非常に好感触です。
個人的な好みでいえばメインスイッチ、サイドボタンをもう少し遊びを減らしてレスポンス良くしてくれたらさらに良かったかな。
気になる点まとめ
メインスイッチ、サイドボタンの遊びはもう少し削ってレスポンス良く感じるようにしてほしかったなと思います。
また、サイドボタンの位置ももう少し上にしてくれれば完璧でした。
バッテリーについては200mAhなので高頻度での充電が必要となるでしょう。特に8khzでの運用の場合は毎日充電が必要になると思います。
ただ、バッテリーは軽量化とトレードオフなところはあるので仕方ないですね。
総評
上述の通り、気になる点はありますが信頼のG-Wolves。
記載していませんがウェブドライバも使いやすく、実用していくにあたって一切の不安がありません。
そしてこの圧倒的な軽さは他を寄せ付けない魅力があります。
「一度軽いマウスを使うと、もう重いマウスに戻れない、もっと軽いマウスを求めてしまう」 なんて人は多いはずですが、その現象に終止符を打つマウスになるかもしれない、そんな逸品でした。

