さかのぼること2023年春、国産高級キーボードで有名なあのRealforce(東プレ)からゲーミングキーボードが発売されました。
それも当時出始めたばかりのラピットトリガー機能を搭載したキーボードとあって入荷即完売を複数回繰り返す大人気となりました。
それが今回紹介するGX1です。
2023年に購入してから2026年現在までメイン機として使い続けるに至ったこのキーボードの魅力を紹介していこうと思います。
当時のゲーミングキーボード事情
2022年夏ごろ、ゲーミングキーボード業界にゲームチェンジャーが現れました。
それがwooting 60HEです。
今ではゲーミングキーボードとしてはもはや必須といってもいい、ラピットトリガー機能を搭載した最初のキーボードです。
その後、他社も追随してラピットトリガー機能を搭載したキーボードを発売していくのですが、その中でもRealforce GX1はかなり早く発売した方だと思います。
元々Realforceはアクチュエーションポイントを変更可能な静電容量無接点方式を搭載したキーボードをかなり昔から開発・販売しています。
2016年にはすでにアクチュエーションポイントの調整が可能な商品を販売していたたので比較的早く追随することができたのではないかと思います。
スペック(差がある部分は太字)
| 比較項目 | REALFORCE GX1 | REALFORCE GX1 Plus |
| サイズ | テンキーレスサイズ | テンキーレスサイズ |
| 配列 | 日本語配列・英語配列 | 日本語配列・英語配列 |
| キー荷重 | 45g・30g | 45g・30g |
| カラーバリエーション | ブラック・ホワイト | ダークグレー |
| ポーリングレート | 1,000Hz | 最大 8,000Hz |
| キーキャップ素材 | ABS樹脂 | PBT樹脂 (摩耗に強くテカりにくい) |
| ケーブル接続 | 本体直付け (着脱不可) | 着脱式 (Type-C to A) |
| Kill Switch (同時押し優先) | 最大2ペアまで登録可能 | 最大8ペアまで登録可能 |
| 重量 | 約1.3kg | 約 1.2kg |
| 価格帯(目安) | 約 33,000円前後 | 約 35,000円前後 |
外観
全体的にシンプルで、本体は薄く、重く、そして高級感があります。
天板はスチール製で、粉体塗装が施されており傷にも強いです。軽く爪でひっかいたくらいじゃ跡すら残りません。
ちなみに重量は1.3㎏とまぁまぁ重いです。あまり機会はないと思いますが、持ち運びは大変です。

そしてキーはREALFORCEとして初、ゲーミングキーボードとしても珍しいフローティング式です。
息をフッっとするだけでちょっとした埃は飛んでいきますし、キーキャップを外した掃除もしやすいです。また、フローティング式はLEDのライティングが天板に反射して美しいです。
フローティング式のキーボードを使うと通常のケースがちょっと嫌になるくらいフローティング式は個人的に好みです。

裏面
電源ケーブルは本体に直付けです。
気に入ってるキーボードですがここは明確なマイナスポイント。
好きなケーブルを選べないですし、ケーブルに異常が発生する=修理orキーボード本体の買い替え になりますので。
ちなみにGX1 Plusではここが改善されて脱着式に変更されています。
ですが裏面にはREALFORCE定番のケーブルを取り回す溝があります。
これのおかげで好きなところからケーブルを出すことができるので配線アレルギーの自分としては配線の見えない化がしやすくてありがたかったです。
ちなみにGX1 Plusではなぜかこの溝がなくなってます。
(ケーブルの差込口の位置はそのままで脱着式にして溝も残してくれたら神だったのに)

チルトスタンドもあります。角度は1段階のみです。
また、四隅に滑り止めがあります。サイズは小さいですが本体の重さもあって、これまで滑ったことはありません。
サイドから
キートップまでは手前側で25.9㎜
奥側で38.1㎜でした。

薄いので手首に負担がかからず、リストレストは不要です。
3年間、リストレストなしで長時間のゲームにも作業にも使用してきましたが手首に一切痛みなどはありませんでした。
デスクはなるべくすっきりさせたい自分としてはリストレストがなくてもいいというのもかなりお気に入りのポイントです。

キーキャップ
キーキャップはABS樹脂製。
表面は適度にザラつきがあり、滑りにくい質感です。
文字部分は光を透過するのでLEDのライティングではっきり見やすいです。
ABS樹脂のキーキャップは、長期間の使用では表面がテカりやすい素材です。3万円オーバーの高級機としては少し残念です。
GX1 Plusではここは改善され、耐久性の高いPBTに変更されています。

良い点としてはCherryMX軸のキーキャップがつけられる点。
これまでREALFORCEは広く普及している十字のCherryMX軸ではなく、独自の形状のキーキャップを使っていました。
つまりキーキャップを交換したくても選択肢が非常に少ないのです。
ですがGX1ではこれがCherryMX軸になったので世の中に出回っている多くのキーキャップを選んで交換できるようになりました。

キースイッチ
東プレ独自の静電容量無接点方式スイッチの静音モデルが搭載されています。
ホットスワップには非対応です。
軸ブレは大きめ。昨今の「軸ブレを減らす」という流れができる前の製品なので致し方なしですかね。
ただ別に個人的には気にならないです。

ソフトウェア
キーボードの各種設定は専用ソフトウェアから可能です。
残念ながらインストールが必要。WEBドライバだと嬉しいな。
純日本企業なので当たり前ですが表現に違和感もないですし、全体的に見やすく理解もしやすいです。
主要機能について簡単に説明していきます。
APC(アクチュエーションポイントチェンジャー)

アクチュエーションポイントやダイナミックモード(ラピトリ)の設定が可能です。
各項目は0.1㎜~3.0㎜までの範囲で0.1㎜単位で調整が可能です。
アクチュエーションポイント・ダイナミックモードの設定は16パターン作成可能です。
それを各キーに割り当てていくようなイメージです。
画像の中の「User1」とかってやつがそれです。
ここまではいいのですが、ダブルクリックしないと設定数値が確認できない点はちょっとマイナス。
パッと見てわかるようにしてほしいです。
キー全体の設定プロファイルは2パターンまで作成可能。
私はAPEX用とVALORANT用を作成してました。
キルスイッチ機能※のオンオフ、設定もここから行います。
※SOCDなどと呼ばれる後入力優先機能のこと。恐らくこのGX1が世界で初めて実装した機能。
キーマップ入替

キーマップの変更やマクロの設定が可能です。
プロファイルは2パターンまで作成可能。
ゲーム用のプロファイルでは誤動作を防ぐためWindowsキーを別のキーに入れ替えたり、利便性のために必要ないキーを別の動作をするように変更したりできます。
イルミネーション

キーボードのライティングを変更可能です。
よくある光り方のプリセットはもちろん、各キーごとに個別で設定もできます。
また、キーボードの電源がONになった時の起動エフェクトも設定可能です。
実際に使ってみて
打鍵感
最高です。
流石のREALFORCE。
REALFORCEの別のキーボードを触ったことがある人ならば基本的には似たようなものだとイメージしてもらって大丈夫だと思います。
”上質”という言葉がぴったりくる感覚です。
私が購入したのはキー荷重45gのモデルですが、押し心地は重すぎず軽すぎず、そしてボトムではしっかりと衝撃を吸収してくれて長時間タイピングしても疲れにくいです。
今までにREALFORCEのキーボードを使ったことがない人であればこの打鍵感の良さには必ず驚くはず。
打鍵音
REALFORCE独自の静電容量無接点方式スイッチの中でも、静音モデルが搭載されているだけあって低音寄りでさらに静かです。
最近流行りのカタカタやコトコト感はなく、サクサクとかトストス といった表現がぴったりくるような打鍵音です。
非常に静かで、自分で使っていても音にストレスを感じることはないです。
オフィス使いやゲーム中のボイスチャット、配信でもほとんど気にする必要はないでしょう。
この静かさはかなりの強みだと思います。
総評
| 項目 | 個人的評価 |
| 見た目 | ★★★★★★★☆☆☆(7/10) |
| 打鍵感 | ★★★★★★★★★☆(9/10) |
| 打鍵音(心地よさ) | ★★★★★★☆☆☆☆(6/10) |
| 打鍵音(音量の大きさ) | ★★☆☆☆☆☆☆☆☆(2/10) |
| 性能・機能 | ★★★★★★★☆☆☆(7/10) |
| ソフトウェア | ★★★★★★★★☆☆(8/10) |
ゲームはもちろん、仕事にも使える万能キーボードです。
圧倒的静音性といつまでもタイピングできそうなくらい疲れにくく上質な打鍵感は流石REALFORCEです。
どんな人にオススメしたいか
ゲーマー向け製品ではありますが、個人的にはライトな層のゲーマーやゲーマー以外の「REALFORCEブランドや高級キーボードに興味はあるものの、使ったことがない」という人にも強くおすすめしたいです。
というのも、REALFORCEのほかの製品ってLEDのバックライトがなかったり、キーキャップが独自規格なのでキーキャップ交換できなかったりするのですが、それらがこのキーボードでは解決されているのでREALFORCE入門用としてピッタリなのではないかなと思います。テンキーレスというサイズもちょうどいい。
REALFORCE製品は家電量販店やパソコンショップなど、店頭に置いてあることも多いので、実際に触れます。その点もいいですね。
気になる人はぜひ家電量販店まで足を運んでみてください。
国産高級キーボードメーカーとして実績あるREALFORCE(東プレ)製である点もやはりライトユーザーにオススメしたい理由の1つです。
3年間文字通り毎日使ってきましたが不具合もゼロでした。
逆にオススメできない人
逆に言えばゲーム用として究極スペックのものを求める人や、既にたくさんの海外製キーボードに触れてきてちょっとやそっとのことじゃ動じないような猛者ユーザーには向いていないかもしれません。
構造上遅延が少々大きめであることや、2026年3月現在ではスペック的にはどうしても他社製品に劣ります。
買って損はない優等生キーボード
上述の通り、このキーボードは優等生です。今までこういったキーボードを買ったことがない人は感動すると思いますし、買って損はしないと思います。
現在ではGX1の後継機、GX1 Plusが発売されてはいるものの、GX1 Plusにはないホワイトモデルが選択できたり、価格的にも少しお求め安い価格になっているので今でもあえてGX1を選ぶ理由はあると思います。
気になった方はぜひチェックしてみてください。

