「PRO X」シリーズに、2026年、ついに破壊的な進化を遂げたマウスが登場しました。
それが Logicool G PRO X2 SUPERSTRIKE です。
キーボードで主流となった「ラピッドトリガー」をマウスのメインクリックに世界で初めて搭載し、物理的なスイッチの概念を覆す HITS(Haptic Inductive Trigger System) を採用。この「マウス革命」の実態を、詳細にレビューします。
とはいえ形状などは従来のPRO X Superlight 2と同等なのでそのあたりは省いて、HITSに重点を置いたレビューにしようと思います。

スペック
| 項目 | スペック | 備考 |
| 価格 | 26,500円 | |
| 重量 | 61g | 実測61.1g。裏蓋なしで59.8g |
| スイッチシステム | HITS(ハプティック誘導トリガーシステム) | 世界初のマウス用ラピッドトリガー搭載 |
| センサー | HERO 2 | |
| ポーリングレート | 最大8,000Hz (8K) | |
| フィードバック | ハプティック(触覚)フィードバック | 6段階でクリック感の強さを調整可能 |
| バッテリー | 最大90時間(1K時) / 約20時間(8K時) | |
| 形状 | 左右対称 | Superlight、Superlight2と同形状 |
ハプティック誘導トリガーシステム(HITS)
SUPERSTRIKEの最大の特徴は、従来の機械的なスイッチではなく、磁気式スイッチを搭載している点です。
「0か1か」から「連続的な検知」へ
これまでのマウスは、スイッチが物理的に押されるまで入力されませんでした。しかしHITSは、ボタンがどれだけ押し込まれたかをリアルタイムかつ連続的に検知します。これにより、キーボードの磁気式スイッチと同様に、どれだけ押されたか(アクチュエーションポイント)、押したものがどれだけ戻ったか(リセットポイント)を検知しそれぞれを制御することも可能となっています。
しかし、そのままだと従来の機械式のスイッチと比較し、「クリック感」がないため、その「クリック感」を再現するための機能がハプティックス(触覚フィードバック)になります。
磁気式スイッチによるラピットトリガー機能とハプティックス(触覚フィードバック)の組み合わせがハプティック誘導トリガーシステム(HITS)となります。
実際に使ってみて
各種設定はGhubから行います。
もう一度いいます。Ghubです。
ラピットトリガー機能
アクチュエーションポイント、リセットポイントの変更は明確な差を感じます。
浅くした時は明らかにレスポンスが向上しましたし、深くした時はしっかりとした操作感でミスクリックを防止できます。
初期設定は以下のようになっており、PRO X Superlight 2相当とのこと
アクチュエーションポイント:5
触覚フィードバック:3

それに対して、アクチュエーションポイントを2~3くらいに設定すると他のレスポンスが良いマウスと同等のレスポンスになり、1に設定すると他のマウスで経験したことがないレベルのレスポンスの良さになりました。
これはゲーム内でもしっかり違いを感じます。
今までなんの違和感も持たず「クリック」=「射撃」だと思っていましたが、「クリック」→「射撃」だったということに気付かされました。
さらに高速トリガー(リセットポイント)の設定を行うことでユーザーの思う理想のマウスを作り上げることができます。
ちなみに私は色々試し、レスポンスの良さと安定感を求めた結果、
アクチュエーションポイント:2
高速トリガー:4
に設定しています。

2:2なども試しましたが、ADS中など長押ししているつもりなのに離れた判定になってしまう などの悪影響が出たため高速トリガーは4に落ち着きました。
とはいえ、触り始めてすぐに「使いやすい設定」を探すのは良くないかも と考えはじめました。使いやすい設定を求めると、結局従来通りのマウスに近い使用感ものができあがるのでこのマウス強みを最大限に活かせているとは言えない気がします。
せっかくこれまでの機械式スイッチの限界を超えた設定が可能なので、より高いパフォーマンスを目指すのであれば”理論上強い”と思われるピーキーな設定にして、それに人間が慣れていくほうがこのマウスの性能を活かしていると言えるのではないかと思ってます。
触覚フィードバック
前述の通り、アクチュエーションポイントに達したとき、そしてリセットポイントに達したときの感覚を振動で擬似的に表現してくれます。
わかりやすくいえばマウスの「カチッ」感です。
0から5の6段階で調整可能で、3がPRO X Superlight 2相当です。
ここはレスポンスとは関係ないと思うのですが、数字を大きくすると深くクリックしているような感覚があります。なのでよりレスポンスを求める人は数字を小さくしたほうがいいと思います。

ちなみに0にするとこの「カチッ」感は無になります。
マウスを分解したことがある人はわかると思いますが、スイッチなしの状態でクリックしたときと同じで、まったくの無です。
カチッというインフォメーションが一切ないため、アクチュエーションポイントも併せて浅くすると軽く触れただけで反応し、もはやタッチパネルを押しているような操作感です。
個人的にはフィードバックはある程度ほしいので2にしています。
良い点
全く新しい新機能をぶち込んだこと
まず、メーカー各社によるポーリングレート戦争・軽量化戦争が一通り落ち着き、最近ではデザインでの差別化ばかりになっていたように思うゲーミングマウス業界に、新しい風を吹き込んだ点は素直に評価できます。
前述の通り、アクチュエーションポイント、リセットポイントの設定変更は明確な違いを感じますし、ゲームにおいても効果はあると思います。
面白い機能ですし、他のマウスにも搭載されてほしいです。
恐ろしく静か
クリック音はかなり静かです。しかも「カチッカチッ」という感じではなく「コッコッ」というようなしっとりした上品な音です。
VCや配信にクリック音が乗ることはまぁないでしょう。
価格を抑えたこと
これだけ斬新な新しい機能を盛り込み、価格は従来のPRO X Superlight 2と同価格をキープしています。
(PRO X Superlight 2が高すぎんじゃね?という意見はまさにそのとおりなんですが)
それでも、3万を超えていても仕方ない と思えるような機能を盛り込んで26,500円は素晴らしいと思います。
重量を抑えたこと
重量は公称値、実測値ともに61g
従来のPRO X Superlight 2が60gなのでわずか1gの増にとどまっています。
PRO X Superlight 2より確実に重くなるであろうユニットを積んでいるにも関わらず1gの増加に留めたのはすごいと思います。
残念な点
Ghubを使用すること
本当に嫌いですこのソフト。
Logicool製品使ってる人でこのソフトが好きな人は多分、いや絶対いないと思ってます。
不具合多すぎです。どれだけ苦しめられたか、悩まされたかわからないです。
一刻も早く安定した動作に向けて改善してほしいです。
ソールの形状
前部のかまぼこ形状はまだいいのですが、後部の細いU型部分が厄介です。
U型部分が細いため汎用の丸形ソールを使おうにも商品を選ぶ必要があります。
せめてもう少し太いU型ならソール選びの幅も広がるのに。

サイドボタンに改善なし
相変わらずふにゃふにゃというかぐにゃぐにゃというか・・・
5年くらい使ってくたびれた安物マウスみたいです。
もっと歯切れのいいものにしてほしいです。
フロントへヴィー感が強い
ハプティック誘導トリガーシステムなど、新しい機能が前部に集中しているためか、重量バランスが前部に偏っています。
しっかり握っていれば問題ありませんが、マウスを持ち上げた時にフロント部分に重さを感じます。
センター部分をつまむように持つと、ぐるんとお辞儀するように下を向きます。
それくらい重量バランスが前部に集中しています。
他のマウスでもあるっちゃあるんですが、ここまでではないかな といった印象。

結局、誰にオススメなのか?
LOLをしている人に一番刺さるマウスなんじゃないかと思いました。
レスポンスと安定感の両立・連打性能・そして連打してても静かなクリック音など、LOLプレイヤーこそこのマウスを使うべきなんじゃないかと。
LOL配信者、みんな凄まじいクリック音が配信に乗ってますしね笑
また、VALORANTでも0.01秒の差で勝敗が分かれるのでやはり買ってみる価値はあるかもです。
逆に、APEXなどそれほどレスポンスを求められないゲームでは恩恵は少ないかもしれません。
また、ゲーマーだけでなくとにかく静かなマウスが欲しい人にもオススメ。
マウスのクリックノイズがなくなるので仕事に集中して取り組めます。
総評
全体的に凄まじい企業努力を感じる製品でした。
Logicoolの威信をかけた製品といっていいでしょう。
勝利を追い求めるプロ思考のゲーマーだけでなく、自分が求める理想の使い心地のマウスを求める人、静かなマウスを求める人など、いろんな人に適したマウスだと思います。
多少時間はかかるでしょうが、他社も追随して似たような機能を搭載したマウスを出してくるでしょうし、Logicoolの別モデルへの搭載も楽しみです。
(個人的にはG703 SUPERLIGHT HITSモデルに期待してます笑)
26,500円と、PRO X Superlight 2と同価格であることを考えるとPRO X Superlight 2を買う理由はほとんどないと思います。よっぽど従来のクリック感が好きな人は別ですが。
ゲームにおける優位性も間違いなくあるので一度試してみる価値はある製品だと感じました。

